北部圏域におけるインフルエンザの流行について
大分県北部保健所より「北部圏域におけるインフルエンザの流行(警報発令)について」の文書が届きましたのでご確認ください。
園ではインフルエンザA型がやや流行し、現在は2名(2/5現在)の子どもがかかっています。
インフルエンザB型にかかっている子は今のところいませんが、近隣の小学校等ではB型が流行し、園児の兄、姉がかかっているとよく耳にすることから、油断はできない状況にあります。
保育園は集団で生活する場ですので、大変感染症にかかりやすく、飛沫感染、接触感染はいくら注意しても防ぎきれないことがあります。
そこで、もし、きょうだい児さんでインフルエンザにかかった場合は、十分に注意していただき、下のお子さんになるべくうつらないように部屋(居住空間)を別にする等のご配慮をよろしくお願いします。
また、朝、必ずお子さんの視診、体温把握をしていただき、「食欲がない」「鼻水がずっと出ている」「咳が出る」「顔色が悪い」「元気がない」「熱がある」といった症状の場合は、無理に園に登園させず、家で安静にすることをお勧めします。
ウイルス等をもらい、病気にかかりやすい状態、逆にウイルス等をまいてしまう状態にある 可能性が高いためです。
保護者の方はお仕事等の都合上難しいこともあるでしょうが、就労している保護者を支えると同時に、園内で多くの患者さんを出さないことも保育園の責任だと考えますので、ご協力よろしくお願いいたします。
また、園では水ぼうそうに現在4名(2/5現在)ほどかかっています。未満児に限定しています。
水ぼうそうも今の時期に流行しやすい病気なので、気を付けなければいけません。完全にかさぶたになるまで、登園を控えていただく必要があります。
下に、参考資料を載せておきますのでご覧ください。
発熱
だるさ、37度程度の発熱、食欲の低下、軽い頭痛などが現れます。ただし赤ちゃんや子どもの場合、これらの初期症状にあまり気づけないかもしれません。発熱は通常3日くらいで下がります。
発疹・水ぶくれ
小さく平らで赤いブツブツ(発疹)が現れます。通常はまずおなかや顔に現れることが多いようです。はじめは虫さされやあせもと似ていて、診断ができないこともあります。 その後数時間で発疹がふくらんで水ぶくれ(水疱)状になり、体中にバラバラと広がり始めます。
健康な子どもであれば一般的に軽く済みますが、重症化する場合もあります。
発疹や水ぶくれが現れる所
発疹は次々とできるため、赤みや水ぶくれや膿胞(うみを持った白っぽい水ぶくれ)など様々な皮膚の状態が同時に見られるのが特徴です。水ぶくれには強いかゆみがあるので、赤ちゃんは不機嫌になります。がまんできずにかきむしってしまうと、爪や指から雑菌が入って化膿してしまい、跡が残ってしまうこともあります。
水ぶくれの中身は?
みずぼうそうの水ぶくれの中の液には、みずぼうそうの原因ウイルスが含まれています。かきむしってしまうことで水ぶくれが破れて、そこから他の人に感染してしまいます。ですから、水ぶくれの周囲の赤みが消えていき、黒いかさぶたがしっかりとできるまで登園・登校はできません。
みずぼうそうにかかったのは 発疹が出た日の2週間ほど前です。
みずぼうそうの原因となるウイルスは、人から人へ感染します。しかし、ウイルスが体の中に入ってもすぐに発疹が出てくるわけではありません。ウイルスは2週間程度かかって体の中で増え、そして発疹が現れます。症状が出る1~2日前からウイルスは体の外へ出ています。そのパワーは強く、集団生活ではすぐに感染が拡がってしまいます。とくに家族内では、家族同士が触れ合うことが多く体の中に入るウイルス量が多くなるため、後でかかった人の方が症状はより強くなるともいわれています。
みずぼうそうは子どもの病気?
みずぼうそうの原因となるウイルスはとても感染力が強いので、90%以上の人が10歳までにかかるといわれています。かつて一番かかりやすい年齢のピークは4~5歳とされてきましたが、最近では生まれてすぐに保育所など集団生活に入る子どもたちも増えていて、かかる年齢も低くなっています。中には、まだワクチンで予防することができない0歳児がかかってしまう例もあります。
流行時期
みずぼうそうは人から人へ感染する力がとても強い病気で「何年かに1回流行する」というものではなく、毎年春先に一番流行する病気です。この時期は、入園や入学、入社など新しく集団生活を迎える機会が多い時期ですので、特に注意が必要です。 みずぼうそうにかかったことのない人やワクチンを接種したことのない人は、いつでもみずぼうそうにかかってしまう可能性があります。
ウイルスはどうやって体に入ってくるの?
ウイルスは、私たちの口や鼻からのど(気道の粘膜)に入り込んで体の中に侵入します。侵入の仕方は①空気感染 ②飛沫感染 ③接触感染が考えられます。
空気感染
空気中に飛んでいる ウイルスを吸い込む
飛沫感染
咳やくしゃみで飛び散った ウイルスを吸い込む
接触感染
手についたウイルスが 口や鼻に入る
どうしてすぐに発疹が出ないの?
体の中に侵入したウイルスはどんどん増えていき、血液中でも増えて最後には皮膚にまで出てきます。このときに発疹や水ぶくれができます。体の中でウイルスが増えて皮膚まで出てくるのに約2週間かかるので、ウイルスが体に侵入してもすぐには症状が出ないのです。
他の人に感染してしまうおそれがあるのはいつ?
かかってしまった人からは、発疹が出る1~2日前からのどなどからウイルスが外へ出てしまっています。また水ぶくれの中の液にもウイルスが含まれていて、そこから感染するおそれがあります。すべての水ぶくれが完全にかさぶたになるまでは、周りに感染させてしまうおそれがあるのです。
あれ?みずぼうそうかな?と思ったら…すぐにかかりつけの医療機関へ
治療はすぐに行わないと効果が薄れてしまいます。また、周りの人への感染も防ぐために早く診断してもらう必要があります。待合室で他の人に感染させないように、あらかじめかかりつけの病院に電話をして「みずぼうそうかも」と伝えておきましょう。病院によっては別の入り口から案内される場合もあります。
ウイルスをやっつける
治療薬として、アシクロビルや塩酸バラシクロビルという薬が使われます。これを飲むと発熱や発疹を抑えることができ、発疹が出始めてから2日以内に処方すると効果があります。ウイルスをやっつけることができる薬ですので、発疹や水ぶくれの数も、かさぶたになるまでの時間も短くすることができます。この治療薬は市販薬ではなく、医師の診療が必要です。 また、すべての赤ちゃんや子どもに抗ウイルス剤が必要とは限りません。 アシクロビルは1日4回服用しますが、バラシクロビルは効果の持続時間が長いため1日3回の服用です。
かゆみをおさえる
かゆみ止めの軟膏として、カチリ(フェノール亜鉛華リニメント)という白いドロリとした薬や軟膏などが処方されます。発疹や水ぶくれ一つ一つに丁寧に塗りましょう。このときは手洗いをした指で塗り、とくに水ぶくれはつぶさないようにやさしく扱いましょう。 赤ちゃんや子どもの爪は短く切ってできるだけ清潔にします。水ぶくれがつぶれて少し化膿したように見えたら、医師の診断を受け、必要なら抗生物質の軟膏や飲み薬を処方してもらいましょう。
熱を下げる
子どものみずぼうそうではあまり高熱が続くことはありませんが、熱が高い場合は、解熱剤を使います。ただし、アスピリン系の鎮痛解熱剤は重い脳症を引き起こすことがあるので使用は避けます。市販の解熱剤やかぜ薬には、アスピリン系の成分が入っていることがあるので、使用してはいけません。必ず医師の処方に従って飲ませてください。
お薬や軟膏は指導された通り使いましょう。
ウイルスをやっつけたり、皮膚の症状を改善する治療薬があります。重症化を防ぐためにもしっかりと、処方された通りにお薬を使いましょう。
かゆい!でもかかない・かかせない
水ぶくれをひっかいてかきつぶさないよう爪は短くしておきましょう。赤ちゃんなら手袋をしたり、ガーゼで手をカバーしても良いでしょう。
おふろはシャワーで
熱があるときは、お風呂もシャワーも避けます。熱が下がった後は、シャワーでさっと汗を流しておくほうがかゆみも少なく、化膿することも少ないものです。水ぶくれはできるだけつぶさないようやさしく水気を拭きます。
食べ物
とくに食べてはいけないものはありません。口の中に水ぶくれができると痛いので、しみるもの(塩辛いもの,すっぱいもの)は避けます。
こんなときはもう一度診察をうけましょう
1.発疹が赤くはれて化膿したとき 2.呼んでも反応が遅かったり、ぐったりしているとき 3.4日以上熱が続くとき
保育園や幼稚園・学校に行くのはちょっと待って!
みずぼうそうにかかると、治るまで登園・登校はできません。みずぼうそうになったことを先生に連絡しておきましょう。1週間ぐらいたって水ぶくれが全部かさぶたになったら行ってかまいませんが、自己判断は禁物です。治ったことの確認はかかりつけのお医者さんに相談しましょう。 登園・登学の再開には治癒証明書が必要なこともあります。
看護をする人もこまめに手洗いをしましょう
みずぼうそうの水ぶくれにはウイルスが含まれています。看護する人は、「自分はかかったことがあるから、もう発症しない」とわかっている場合でも、他への感染を広げないようにこまめに手を洗いましょう。
http://www.mizuboso.jp/about/index.html より抜粋