感染症について
乳幼児は体が未発達なため、病気にかかりやすい傾向があります。また、乳幼児期にかかりやすい病気も存在します。感染症の病気にかかった時には登園基準を守っていただくことが、他の園児への感染予防にもなりますので、以下の項目をよくご確認ください。
- 保育園は集団での生活を行っているため、病気にかかった時は病院での診察、治療を受けてください。園へは完治後、健康状態が良好になってから登園するようにお願いします。
- 感染症は完治する前に園に来ると、他の園児に感染する可能性が高くなります。感染症の病気と診断されたときには、「登園の基準」に従って園はお休みをしてください。
※感染症の登園基準は国のガイドラインを参考にしています。
◆医師の診断を受け、感染症と診断された場合、病名(下記参照)により次の2点に分かれます。
1.【医師が記入する意見書が必要な感染症】
病院での診察、治療を受けた後、医師が登園しても良いと判断した時、医師に「意見書」(PDF)を記入してもらい、園の提出し、登園する。
2.【医師の診断を受け、保護者が記入する登園届が必要な感染症】
病院での診察、治療等を受けた後、医師が登園しても良いと判断した時、保護者が登園基準に従い、「登園届(PDF)を記入し、園に提出し、登園する。
※上記に上がっている感染症(病気)で登園の判断が難しい場合は園にご相談ください。
医師が記入する意見書が必要な感染症
感染症名 | 感染しやすい期間 | 登園の基準 |
---|---|---|
麻しん(はしか) | 発症1日前から発しん出現後の4日後まで | 解熱後3日を経過してから |
インフルエンザ | 症状が有る期間(発疹前24時間から発病後3日程度までが最も感染力が強い) | 発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日を経過するまで(幼児(乳幼児)にあっては、3日を経過するまで) |
風しん(三日はしか) | 発しん出現の前7日から後7日間くらい | 発しんが消失してから |
流行性耳下腺炎 (おたふくかぜ) |
発しん出現1~2日前から痂皮形成まで | 耳下腺、顎下腺、舌下腺の腫脹が発現してから5日を経過するまで、かつ全身状態が良好になるまで |
結核 | 医師により感染の恐れがないと認めるまで | |
咽頭結膜熱(プール熱) | 発熱、充血等症状が出現した数日間 | 主な症状が消え2日を経過してから |
流行性角結膜炎 | 充血、目やに等症状が出現した数日間 | 感染力が非常に強いため結膜炎の症状が消失してから |
百日咳 | 発熱、充血等症状が出現した数日間 | 主な症状が消え2日を経過してから |
腸管出血性大腸菌感染症 (O157、O26、O111等) |
症状が治まり、かつ、抗菌薬による治療が終了し、48時間をあけて連続2回の検便によって、いずれも菌陰性が確認されたもの | |
急性出血性結膜炎 | ウイルスが呼吸器から1~2週間、便から数週間~数か月排出される | 医師により感染の恐れがないと認められるまで |
髄膜炎菌性髄膜炎 | 充血、目やに等症状が出現した数日間 | 医師により感染の恐れがないと認められるまで |
医師の診断を受け、保護者が記入する登園届が必要な感染症
感染症名 | 感染しやすい期間 | 登園の基準 |
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溶連菌感染症 | 適切な抗菌薬治療を開始する前と開始後1日間 | 抗菌薬内服後24~48時間経過していること |
マイコプラズマ肺炎 | 適切な抗菌薬治療を開始する前と開始後1日前 | 発熱や激しい咳が治まっていること |
手足口病 | 手足や口腔内に水疱・潰瘍が発症した数日間 | 発熱や口腔内の水疱・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれること |
伝染性紅斑(リンゴ病) | 発しん出現前の1週間 | 全身状態が良いこと |
ウイルス性胃腸炎 (ノロ、ロタ、アデノウイルス等) |
症状のある間と、症状消失後1週間(量は減少していくが数週間ウイルスを排泄しているので注意が必要) | 嘔吐、下痢等の症状が治まり、普段の食事がとれること |
ヘルパンギーナ | 急性期の数日間(便の中に1か月程度ウイルスを排泄しているので注意が必要) | 発熱や口腔内の水疱・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれること |
RSウイルス感染症 | 呼吸器症状のある間 | 呼吸器症状が消失し、全身状態が良いこと |
帯状疱疹 | 水疱を形成している間 | 全ての発しんが痂皮化してから |
詳細は下のHPを確認ください。
リンク 厚生労働省 「保育所における感染症対策ガイドライン」
薬について
園でのお子さんへの投薬は基本的には行っていませんが、なんらかの事情でお薬が必要な場合は保護者の「投薬願書」を受けて初めて協力することができます。
①玄関に備え付けの「投薬願書」(PDF)に記入し、お薬に必ず記名をして、手渡ししてください。 「投薬願書」がない場合は、投薬はいたしません。
②お薬は医療機関からの処方のもののみです。保護者の判断で持参した薬には対応しておりません。
③その日に服用する本人分のみ持参してください。水薬は1回分を小さい容器に移して持参してください。
④市販の薬、解熱剤、鎮痛剤はお預かりできません。
⑤解熱用の座薬は一時的な熱さましにすぎません。座薬を入れての登園はできませんので家庭で十分に安静にし、完治してから登園してください。けいれん予防の座薬についてはご相談ください。
⑥慢性の病気、長期間継続して飲まなければならない薬の場合はご相談ください。